ごとう司法書士事務所オフィシャルブログ

2018.10.05更新

最近、各種相談会に参加することが多かったのですが、相談会場にお見えになる方もさまざまです。

インターネットをやらない方もいるので、そういう方は、情報をネットから得ることができませんので、最初から直接専門家へ相談をされます。

昔は皆さんそうやっていたと思います。

ある方がポロリと一言

「みんながみんな、インターネットをやるわけじゃないんだけどね。」

ごもっともです(笑)

 

インターネットやマニュアル本をはじめて、簡単に情報を取得することができる昨今ですが、注意点があります。

情報鮮度と情報ソース(情報源)です。

いつだれが提供しているものか。

当然、情報は最新のものでなければなりません。法律改正や判例変更、税制改正等がありますので、専門的な情報も流動的です。

誰が発信しているのかも大切です。

インターネットを見ると、その辺りが書かれていない又はあいまいなよくわからない団体が運営主体になっていることがあります。

専門家ではない人が情報提供をしている可能性もあります。

 

また、私自身HPを持っているのでよくよく注意していますが、これらのネットに掲載する情報はあくまで一般的な内容に終始しています。

つまり、個別具体的なケースに必ずしも当てはまるものではないのです。

だから自然と断定的な表現は少なくなってしまいます。

でもこれは、記載内容に正確性を持たせるためのもので、責任をもって情報提供をするためなのです。

個別の相談が、どうしても必要なのはそのためです。

 

例えば、相続問題。

人の財産や家族構成、かなり踏み込んだ内容をヒヤリングすることになります。

一般的では遺産分割をすれば、1人に相続させることができると言います。

でも、実は、相続人に未成年者がいる、相続人に認知症の人がいる、消息不明な人がいる・・・

なかなか遺産分割協議がまとまらない可能性があります。簡単にできると思っていた遺産分割が実質的にはできないケースです。

亡くなった人に借金もある場合、めんどくさいし、遺産分割が無理そうだから早めに相続放棄をして相続問題から離脱することがベストな選択なことだってあります。

ちなみに相続放棄は、原則、亡くなってから3カ月以内に家庭裁判所に申し立てを行うことになっています。

どこに個別に検討すべき点があるのか、本来相談した方がよい部分があるのか、これは普通なかなかわかりません。

司法書士自身も、話を聞きながら、いろいろなことをシュミレーションして判断しますので。

 

すでに、情報そのものにはもう価値がないのかもしれません。

今までは、単体の情報(法定相続人が誰になるか、法定相続分はどのくらいかなど)を知っていることが、専門家の価値だったのかもしれません。

しかし、インターネットの普及とAIなどテクノロジーの進化により、その重要性は低くなっています。

簡単な情報はあふれています。

だから、むしろ、様々な情報を統合して、最適な選択肢をカスタマイズすることに価値があるのだと思います。

でもこれは口で言うほど簡単ではありません。

法律や各種手続き、税務やファイナンスなど、個別ケースに合った本当に必要な情報の統合です。

例えば、相続問題は、単純な経済的な損得だけが解決にはならないことが結構あります。

人の相続である以上、合理的な選択だけでなく、気持ちや感情のある選択だってあります。

だからこそ、その人に寄り添って、カスタマイズされたオンリーワンのサービスの提供を目指すべきだと思っています。

 

相談業務は司法書士にとっても大切なものです。

世の中の流れや傾向、時代の変化を直接感じられますから。

そういう意味では、最近は昔に比べて明らかに前提情報を得ている相談者の方の数が増えました。

相談内容について、まったく下調べなしで相談に来る人はあまりいません。

ただし、前述のとおり、情報が得やすい危うさも同時にはらんでいます。

わかったつもりで、専門家を介さずに進めて、実は・・・・なんてことがあるかもしれません。

しかも、司法書士にする相談内容は、相続や不動産売買など、一生のうち何度も経験するものでないし、扱う金額も高額になりがちです。

つまり、間違いが許されないものです。

だからこそ、無料相談とはいっても緊張感をもって回答しています。

 

ご参考にしてみて下さい。

 

平成30年10月5日

 

 

投稿者: ごとう司法書士事務所

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