ごとう司法書士事務所オフィシャルブログ

2018.07.26更新

最近、遺言や遺産分割に関する相談は増えていますが、実際、家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割調停なども減っていません。

つくづく思うのは、遺産の大きさだけではないという点です。

遺産が1000万円以下でも、普通にもめます。

相続税が発生するような遺産の相続ばかりではありません。

 

昨今の経済事情もあり、いつどうなるかわかりませんから、現役世代のお子様方が自分の子供の教育費、家のリフォーム、車の買い替えなどお金に不安を抱いていることも多いでしょう。

本来もらえる権利のあるものはもらいたい。

そう考えることは自然な流れかもしれません。

愛知県は、特に親御さんがお子さんを経済的にサポートする形が多いと言われます。

 

いつも感じますが、誰かが亡くなって、喧嘩が起こってしまう。

何だが少し寂しい気もします。

 

そのため、近頃は遺言を作ったり、自分が元気なうちに自分の財産をある程度分配する人もいます。

まず何から始めればいいのでしょうか。

最初に自分の財産に何があるかを把握して下さい。次に、自分の残りの人生で使う財産を計算して、残るものを誰に何を残すかを考えます。

これは、具体的に自宅と長男に、預金は、介護をしてくれた長男のお嫁さんになどと書く場合もあれば、預金を長男と長女で2分の1ずつ分けるなどの割合で書く場合もあります。

遺言の内容は自由であるがゆえに、自分の意図を正確に反映させることが難しかったりします。

「全財産を妻○○に相続させる。」なんてシンプルなものであれば簡単ですが。

 

高齢になった方が遺言を書く場合は、注意と工夫が必要でしょう。

あとから遺言の無効を主張されないためにも、あまり複雑な遺言内容は避けた方が無難です。

できるだけ簡潔にわかりやすい内容とすべきでしょう。

誰かに書かされた遺言だから無効だとか、高齢でこんな内容の遺言を理解出たはずがないとか、いろいろと怪しまれても不愉快な思いをしてしまいます。

その辺りのアドバイスは、日々相続や遺言の実務にあたっている専門家の意見を参考にしましょう。

 

不動産を残す場合も、注意が必要です。

もらった人が使えるものならよいですが、使わない不動産は厄介もの扱いされてしまうかもしれません。

売ればお金になると言いますが、誰の助言もなくいちから売却をしていくことは結構時間とストレスのたまることです。

不慣れで不安もあります。

そういったときは、遺言で遺言執行者と言って遺言内容を実行してくれる人に司法書士などの専門家を指定して、相続発生後、遺言執行者が不動産を売却して売却代金を○○に相続させるなどとしてもよいでしょう。

 

遺言は活用方法が結構いろいろあります。

単純に、「○○を○○に相続させる。」といった形式だけでなく上記のようなやり方もあります。

自分の葬儀のやり方や埋葬方法など、直接遺産相続とは関係ないものだって書いたりできます。

今まで私が作った遺言でも、相続人に向けての感謝の言葉を残す方もいました。

結構ドラマチックだったりします。

 

当事務所では、亡くった後のご相続に限らず、生前の贈与や遺言作成など、幅広く相談を受け付けていますので、ご質問等があれば、お気軽にご相談下さい。

 

平成30年7月26日

 

投稿者: ごとう司法書士事務所